箕面森町の家

●設計事例の所在地: 
大阪府箕面市箕面森町
●面積(坪): 
27.85
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

大阪府箕面市の箕面森町に計画された木造2階建て住宅です。ほぼ平屋の構成でまとめられ、2階は1部屋のゲストルームで成り立っています。傾斜面に建てられていて、傾斜下部には、遠くの山々が広がる景色を望めます。外部に対して、開きすぎず、閉じすぎず。慎重に計画された窓から、自然を感じられる構成を考えてつくっています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

土地探しからのご相談をいただきました。建築費が限られていたこともあり、購入できる土地にも限りがありました。ご相談から数ヶ月経過した頃、連絡をいただきました。土地の仮契約を済ませたので、現地を見て欲しいとのことでした。早速、確認させていただくと、敷地のほとんどが傾斜地というものでした。そこから、予算内にどうやって建てるかを考えることになりました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

WEBサイトをご覧いただき、メールにてお問い合わせいただきました。何度かメールでのやりとりを行った後、土地の仮契約のご報告をいただき、そのまま基本設計に入りました。基本設計の時点で、初めて夫婦そろって打合せをさせていただきました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

大阪府が開発を行なう、箕面森町での新築工事です。​300㎡を超える大きな敷地ですが、そのほとんどが傾斜地で占められています。予算が限られていることから、間取りを考えることと並行して、いかに基礎工事にコストを掛けることなく、建てるかを考えました。周辺に建てられている同じ敷地条件の住宅は、基壇として大きなコンクリートヨウヘキをつくるもの、また、傾斜地の下部から上部までを基壇で固めて階を重ねてつくるなど、どれも予算内に入るような建て方ではありませんでした。さまざまな検討、また依頼主さまとのメールで重ねられたやり取りの中から、依頼主さまが平屋建てに感心があることがわかり、平屋建てを基本として成り立たせる方向に向かいました。基礎の面積が増えてしまい、割高となることもありますが、建物本体を木造在来工法とすること、また建物の高さを出来る限り抑えること、何よりシンプルにつくることを心掛け、結果、基礎の掘削を最小限に抑えることにもつながり、​コストバランスを整え、完成に至りました。

依頼者の声: 

完成した家は、和風でもなく洋風でもない佇まいになりました。その佇まいをとても気に入ってくださいました。そのことがとても嬉しく、今も覚えています。完成後に、庭の植樹や柵などDIYをされています。少しずつ手を加えられて、大切に暮らしてくださっています。

その他の画像: 

傾斜下の道路から見上げています。傾斜部は、植樹スペースとして、徐々に手を加えられています。

傾斜上部の道路から見ています。こちらが正面となります。正面は、閉じた佇まいとして、内部に入ると、遠くの山々に視線が開かれる、というイメージで設計しています。

この写真は、完成後数年が経過した頃の様子です。周囲の住宅とは、少し佇まいが異なるこの家が好きです。

1階のLDKを見ています。天井は、構造材あらわし仕上げとしています。キッチンは、TOYOキッチンの既製品を使用しています。

掃き出しのアルミサッシから、遠くの山々を見ることができます。夕焼けの綺麗さや、夜空の月を眺めることができる素敵な住空間です。

2階に計画したゲストルームを見ています。瞑想にふけられるような空間をつくりたいと思いました。一人になりたいときや、ゆっくり本を読みたいときなど、心地よい空間です。

玄関を見ています。急な来客にもゆとりを持って接客できる玄関スペースをつくりたいと考えました。写真には、写っていませんが、右手には、ベンチ付きの出窓があって、遠くの山々を眺めることができます。

玄関ドアを見ています。お施主様こだわりの木製ドアを探しました。板チョコレートのような模様が良いということで、なんとか探し出したのが、この既製品の木製ドアです。上部のヒサシは、スチールで製作しているオリジナル仕様です。

玄関を見ています。右手には、造り付けベンチ付きの出窓を計画しています。

設計者

ユーザー 一級建築士事務所 Coo Planning❨クープランニング❩ 中尾 彰良 の写真
オフライン
Last seen: 5日 16時間 前
登録日: 2012-07-24 10:24